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昨夏に家を改装の折、手伝いの方が千種町河呂出身と聞き、滝に関して色々と話しが弾んでいた所、
いろは滝とは道路から見える滝だけではなく、上流に在る数々の滝を総称して「いろは滝」と言い。道路脇より
もっと大きな滝が在ると聞きました。只、この水系は普段から水量に乏しくて、雪融けの この時期を待って
出掛けました。道路脇に在る「いろは滝」の石碑横からF1を見ながら左の道を上がって行くと、木で組んだ橋が
あり、やがてF2が姿を現します。滝横には木橋が架っており更にF3への橋も架っていますが、痛みが激しい為
一旦バックし、丸太を組んだ橋を渡ります。そこから上に向ってガレ場風になっていますが、踏み後を辿ると
しっかりした山道となります。朽ちた橋を下に見ながら登って行くと、この谷一番とも思えるF3が姿を見せます。
ここから緩斜面を降り、滝見道を行くと木橋が架っていますので、それを渡ると正面からF3を見れます。
次のF4へは来た道を元の山道に戻り、左にF3を見ながら更に登って行くとF3上流の渓谷上に出ます。せせらぎ
の音を聞きながら歩いて行くと、やがて道の判別が紛らわしくなりますが、適当に沢に沿って歩いて行くと
F4下部(F4右の写真)に出るので、沢を渡り少し行くとF4の素晴らしい姿が目に飛び込んで来ます。この滝脇
には「元大森神社鎮座地」の石碑が建っており、この地が神社跡である事が解ります。、ある意味F4こそが
この谷一番の由緒ある滝ではなかろうかと思いますし、その姿からも窺い知れます。F4の上流から流れが
左右に分岐しており、どちらも山道はありません。か細い流れの右俣上流にはF11ひとつしか滝は在りません
が左俣上流は見事な連瀑帯で、素晴らしい眺めです。F4から上は溯るか巻くかですが、杉木立の緩斜面です
ので巻く場合もそう難しくは無く、足元に注意しておれば大丈夫だと思います。左俣のF10まで溯行しましたが
その先は残雪で覆われており、やむなく引き返しました。しかし、ここまで来れば水量も僅かとなり先に仮に
滝があっても滝にはならないのでは・・と思います。朝から晩までの溯行で、くたびれ果てましたが収穫の多い
一日でした。この谷に関しては、今が旬と言えます。F4までは道もしっかりしており、時間も掛かりませんので
是非訪れて下さい。
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